ヴァチカンのミクロモザイク(イタリアの旅1)
先週「ガラスとモザイク」に的を絞って、イタリアの旅をしました。
作家さんの工房多数・ミュージアム・教会・お土産ショップ・アンティークショップ、、、
アポを取って話を聞きにいっただけでなく、歩きに歩いて探し、片言の言葉ながら、できる限りのコミュニケーションをとって見聞きした経験をこちらで少しづつですが紹介していきたいと思います。
まずはミクロモザイク発祥の地、ヴァチカン。
サン・ピエトロ寺院の中にある数々の絵画は、全て小さなガラス片で描かれたモザイク画です。
この絵も
実際に見ていてもわかっていないとモザイクとは気づかないくらいなのですが、写真を撮って拡大してみると、肩のあたりがモザイクとわかります。
もちろん画面全体がモザイク。
毎日世界各国から信者と観光客の訪れるヴァチカンでは、人の熱気やほこりでフレスコ画や油絵などでは劣化がとてもはやくなります。
西暦500年ごろにはシリア方面からイタリアに入っていたガラスモザイクがラヴェンナなどの教会で施されています。ガラスのモザイクは現在に至るまで、色あせることなく神々しい色合いを保ち続けています。
その手法を取り入れ、また元の絵画と全く同じ色合いで再現させるための研究施設「Studio del mosaico」が1727年にヴァチカン内に設立されました。
現在は教会内のモザイクの修復作業とともに、歴代の教皇やヴァチカンに訪れる要人に贈るモザイクの制作、また注文を受けたモザイクを制作が行われています。ヴァチカン内で唯一「ものを生産」する場所だそうです。
モザイクのエリートを育成するスクールでもあり、イタリアでお会いしたミクロモザイクの作家さんの多くはこちらを卒業されています。
ヴァチカン内部のため、こちらは予約制のツアーのみでの参加。
内部での撮影は可能でしたが、今回ネット上での公開は残念ながら不可でしたが、モザイクの手法や実際の作業を身近にみることができます。
ツアーの一例です。他にもいろいろなサイトからでていて価格やツアー内容も様々です。
ローマに行かれる際に、マニアックな体験いかがでしょう!?
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